ダンスを日常生活に取り入れる『カワイス・ダンス（Cywaith Dawns）/ダンス・コレクティブ』

ダンスは世界のあらゆる問題を解決できます。私たちはそれを心から信じています！ この社会では、自由に踊れるということがとても重要なのです。

そうですね、ダンスは一部の人々にとっては怖いものかもしれません。でも、誰も見ていない時にキッチンで踊っているあの感覚が分かりますか？みんなで踊ると、それはさらに素晴らしい体験になります。コミュニティ、健康、幸福など、さまざまなメリットをもたらします。

私たちは皆、体を持っていますよね？その体がどんな見た目で、何ができるかは関係ありません。呼吸している限り、私たちは動けるのです。

生まれた時、動作は私たちの最初の言語です。私たちは言葉を発展させるかもしれませんが、時にはそうでないこともあります。私たちは、言葉を使わない自閉症の人々とも多く関わっています。動作は、私たちが自分のアイデンティティや文化を表現する方法です。動作を通して、私たちはつながりや、友達を作ることができます。ダンスは、何も言わなくても多くのことを伝えることができます。

私たちは、ダンスを誰もが日常生活の一部にできるようにしたいと考えています。私たちは赤ちゃんとその家族のため、パーキンソン病の人々のため、特別な支援が必要な人々や障害を持つ人々のためにセッションを行っています。また、若い人たちを盛り上げるためのユースダンスも行っているので、未来のダンスアーティストが増えるでしょう。さらに、ウェールズのカリキュラムにダンスを取り入れる方法を探る教師育成プログラムも実施しています。

この写真では何をしているのか？私たちは『スプラッシュ！（Sblash!）』という、ウェールズのフォークダンス、フラメンコ、クラウニング（コミカルな動き）やパフォーマンスと、ライブ音楽を融合させた幼児向けのショーを行っています。

私たちの活動の多くは、伝統を深く尊重しながらも、その限界を押し広げることにあります。マーラーの言葉とされる素晴らしい引用があります。『伝統とは火を守ることであり、灰を崇拝することではない。』

それこそが私たちの取り組みなのです。伝統がまったく別のものにならないように、その枠の中にとどまり続けるにはどうすればいいのか？敬意を払いながらそれを表現しつつ、現代の私たちの生活に結びつける新しい方法を見つけるには、どうしたらいいのか？どうすれば伝統を絶えず再創造できるのか？

私たちは、フォークダンスやクロッグダンスを、普段は見られないような場所に根付かせたいと考えています。それをアイステズボッドで披露するだけのものではなく、社会の一部として存在させたいのです。

私は母のダンス用のクロッグ（木靴）を受け継ぎました。というより、実際はこっそり持ち出したんですけどね。クローゼットの奥で見つけたのです。母も父もクロッグダンスを踊っていたので、『踊り方を教えて！』とお願いしました。

10代の頃、ダンスを通じてさまざまな素晴らしい機会に恵まれ、ダンスを職業にできることに気付きました。大学に進学して学び続けながら、指導や仕事も続けました。そして今では、信じられないかもしれませんが、ダンスの博士号を持っています。

私の博士号は、ウェールズとブラジルのアーティストによる文化交流から生まれました。このプロジェクトでは、全員が同じ言語を話すわけではなかったので、ダンスと音楽を対話の手段として活用し、共通のパフォーマンスや存在感を見出す方法を模索しました。

私は何ヶ月もブラジルと行き来していたので、今ではポルトガル語を流暢に話せるようになりました。まさに、のるかそるかの瀬戸際で、ポルトガル語を話さないと食事にもありつけませんでした！だから、かなり早く習得できました。

最近では、バスク地方で別の異文化交流プロジェクトにも参加しました。私はクロッグダンスを教え、伝統的なバスクのダンスをいくつか学びました。現地の大きなフェスティバルでパフォーマンスを行い、その後約40人のバスクの若いダンサーたちがウェールズに踊りに来ました。

私はスペイン語を少し学びましたし、バスク語も少しだけ覚えました。少なくとも、バスク語で8まで数えることができます。若い人たちにクロッグダンスを教えるときは、それだけでも十分なのです。