山頂までのハイキングを楽しむなら、登りがいと手応えを感じられます。スランベリス・パスは最もやさしいルートですが、距離としては最も長いルートでもあり結局同じ労力かもしれません。クリブ・ゴッホ・リッジはアルプスの山々にも匹敵する難関のスクランブルで、足の確かな熟練者のみ通行を許可されるなど厳しく制限されています。海抜1,085m(3,560ft)もの頂上まで、どの方法で到達するにしても、荘厳で偉大な景色だけは、誰にとっても公平で偉大です。晴れた日には、踵でくるりと振り返れば、異なる方向に、イングランド、スコットランド、アイルランドを見渡せ、それぞれを見分けることができます。
ウェールズには、丘陵に富んだ背骨のようにそびえる中部のカンブリア山脈をはじめ、他にも野生の高地を散策できる地域があります。伝説では、一番高い地点の高地プリンリモンは眠れる巨人であるといわれています。アドベンチャー好きな登山客や2輪キャンプ旅行中の「バイクパッカー」を引きつける広大な荒野から752m(2,467ft)ほどの頂上に立ってみると、空想のような世界というより
ウェールズ南部のブレコン・ビーコンズ国立公園は、本格的なハイキングにもカジュアルな散歩にも合う素敵なエリアです。アバガバニー、クリックハウウェル、ブレコンなどの活気ある町には、旅の拠点にもできる居心地のよいB&Bがたくさんあります。同様にウェールズの南西部にあるペンブルックシャーのプレセリ丘陵やカーマ―ゼンシャーのブラック・マウンテンなどの地域は、踏み慣らされている道を外れて、知られざる山の登頂を達成し、本当の意味で自慢をしたい人たちにぴったりです。
ウェールズの約15%は森林に覆われています。森林地帯に溶け込み野生動物の仲間になってしまうマウンテンバイカーの人口が増加しており、地球上で最高のトレイルをうまく活用しています。愛好家たちは、ドルゲスラウ近くのコエド・イ・ブレニンからアベリストウィスの上のナント・イル・アリアンまで、どれがよりエキサイティングか議論が尽きません。頂上まで戻る必要なく、いっきに高速ダウンヒルのスリルを味わいたい人たちのために、ウェールズ南部、マーサー・ティドフィル近くのバイクパーク・ウェールズとウェールズ北部、スノードニアにあるアントゥル・スティニオグは、バイカーやライダーをリフトで運ぶサービスも提供しています。
アーサー王伝説に詳しい方にはよく知られているが、ウェールズは湖の国です。自然湖も人工湖もありますが、驚くほど美しい湖ばかりです。自然保護区の中心にあるヴィルヌイ湖は、とヴィクトリア王朝時代に建造された石造ダムとそのすぐ近くにまるでディズニーの物語に登場するような塔があり、真の名所となっています。
ここはディンギーセーリングには、最適のエリアです。国内で最もきついと言われる長距離遊歩道の1つグリンドゥールズ・ウェイの人気の立ち寄りポイントです。ウェールズ南部の最も大きい自然湖、ブレコン・ビーコンズにあるスランゴースはヴィルヌイに匹敵するほど美しい雰囲気のある景観で、水陸両方のアドベンチャースポーツを楽しめることでも有名です。
湖の水は全て海へ流れ出なければなりません。ウェールズ北部にあるディー川やトリウェリン川は、経験豊富なカヤッカーやラフターもその技術を試されるほどの急流の箇所があります。それでも物足りないと感じたら、カーディフ・インターナショナル・ホワイト・ウォーターに、たくさんのツイスト、ターン、ビッグドロップが盛り込まれたオリンピック標準のコースがあるので挑戦されてみてください。
ワイ川やウスク川下流の穏やかな水は、ゆったりとしたパドリングに最適です。また、ウェールズの最新アウトドアアクティビティの1つ、パックラフティングにも挑戦できます。こちらは、ハイキングとラフティングを組み合わせたもので、リバークラフトを持ち運びながら、丘陵、湖、川を一度に探索する体験ができるアクティヴィティです。
ウェールズの周縁には、畏敬の念を抱かせる海岸線があり、全てに870マイル(1,400km)のウェールズ・コースト・パス(海岸遊歩道)が通っています。ハイライトとしては、崖の縞模様が数百万年の地史を明らか物語るグラモーガン遺産海岸、ペンブルックシャー北部の手つかずの湾、イルカやネズミイルカウォッチングに最適な場所の1つであるアングルシーのポイント・リナスのような静かな地区が挙げられます。
コーステアリングは、三十数年前にウェールズ南西部にあるセント・デイヴィド周辺で発祥した、ウェールズが生み出したアドベンチャーの世界への贈りものです。そのパイオニアのひとり、TYFアドベンチャーのアンディ・ミドルトンは、これを「海岸線に沿って楽しむクライミング、スクランブリング、リーピング、スイミングを組み合わせたユニークで誰もが夢中になるアクティビティ」と説明します。
海岸線のほとんどはサーフィンに最適で、元欧州ロングボードチャンピオンでマンブルズ出身のクリス・グリフィスが呼ぶところの「あらゆる職業・地位に関係なく個性ある型にはまらない人たち」と波を共有することができます。完璧な波が常時保証され、初心者にも上級ライダーにも最適な環境を提供できる人工ラグーン、サーフ・スノードニアへ行けば、渓谷の中でサーフィンをすることが可能です。
南のスコマー島、スココルム島、ラムジー島、北のバードジー島(何世紀も前に訪れたバイキングによって名づけられました)のような美しい離島は、ボートトリップに理想的です。同乗者のほかに、旅のお供は、海のアザラシ、イルカ、ネズミイルカ、クジラ、空のカツオドリ、パフィン(ツノメドリ)、ウミガラスかもしれません。
スノードンの頂からガウアー半島に打ち寄せる大西洋の波まで、ウェールズという国ではあなたらしいアドベンチャーを選ぶことができます。
くれぐれも安全第一に!
アウトドア探索はとても楽しいアクティビティですが、事前にリスクについてよく調べ、しっかり準備をしてください。
ウェールズ政府観光局(Visit Wales)ウェブサイトに、ウェールズの国立公園を安全に散策するためのアドバイスや、ウェールズの海岸線で安全に過ごすための情報を掲載しています。
ウェールズの旅行を安全に過ごす方法についての情報は、AdventureSmart.ukをご覧ください。