ラグビーの国際試合が開催される日のカーディフのような場所は、地球上のどこにもありません。もちろん、近いものはあります。サッカーの代表チームがやってきたり、ボクシングの世界タイトル戦が行われたりするときはかなり興奮します。ビヨンセやローリング・ストーンズのコンサートがあればワクワクします。しかし、唯一無二のグローバルな文化体験は、ラグビーでなければ、プリンシパリティスタジアムでなければ、カーディフでなければならないのです。本当にこれに勝るものはありません。これを最大限に楽しむ方法をここでお伝えしましょう。
いつ行われるか?
ここカーディフでは、毎年ラグビーの国際試合が通常4~5試合行われています。大きなものはシックス・ネーションズ大会で、毎年2月/3月頃に開催されます。ヨーロッパのトップチーム:ウェールズ、イングランド、アイルランド、スコットランド、フランス、イタリアで争われます。他の時期には親善試合や、ウェールズが南半球の強豪と対戦するオータム・インターナショナルズがあります(2019年はラグビーワールドカップと重なるため開催されません)。
できれば…チケットを手に入れましょう。
「私はあそこにいた」と言うことができるなんて最高です。シックス・ネーションズのチケットのほとんどが、ラグビークラブを通して分配されているので、チケットを入手する最も良い方法は、ウェールズでラグビーをプレーするか、またはそういう人と友達になることです。必然的に、多数のチケットが高値で二次/ホスピタリティ市場に出回ることになりますが、支払える準備があるならそこで購入もできます。当日チケットを買える場合もあります。ファンが余ったチケットを売ってくれるかもしれません(真のファンは不当な値段を請求しません)。最悪な方法はダフ屋からチケットを購入することです。チケットは無効である可能性もあります。他の試合、オータム・インターナショナルズや親善試合のチケットは、もっと簡単に入手することができます。多くの場合、ウェールズラグビー協会によって直接販売されています。
もしチケットが手に入らなかったら…
問題ありません。試合の日の独特の雰囲気をただ楽しむために、チケットを持っていない大勢のファンがカーディフにやってきて、パブ、バー、屋外パブリックスペースの大画面で試合を観戦します。隅にぎゅっと入って行き、テレビがちゃんと見える場所を見つけ、フレンドリーで騒々しくビール臭い環境を楽しむ覚悟をしてきてください。
プリンシパリティスタジアムの内側
ほんどのラグビーファンは、国籍を問わず、プリンシパリティが世界最高のラグビースタジアムであるという意見に賛同します。特に屋根が閉まっているとき、他にはない雰囲気を作り出します。74,000席がピッチを囲んで急勾配に配置されているため、全員が試合をよく観ることができます。観客は、熱心で、うるさく、知識豊富で、どのようにブレイクダウンに持ち込まれるべきかためらいなくアドバイスしてくれます。ラグビーファンはチームで分けられていないので、全員がフレンドリーな仲間意識をもって肩を並べて観戦します。もちろん皆が熱烈に自分のチームに勝ってほしいと思っていますが、グローバルなラグビーファミリーの仲間でもあるのです。
ウェールズ国歌「ヘン・ウラッド・ヴー・ナーダイ」の斉唱には本当にぞくぞくします。
スタジアムの外側
試合の前後には、通りは、赤いジャージ、フェイスペイント、定期的に突然始まる合唱、必然的に点在するラッパスイセン帽子やヒツジ風船のカーニバルの雰囲気を楽しむ人波で埋まります。大量のビールが消費されます。
もし一泊するなら(そうすべきですが)、アドバイスが2つあります。ホテルは、需要と共に価格が上昇し、すぐに埋まってしまうので、市外のホテルを予約し、公共交通機関を利用して市内/外へ移動することを検討してみてください。行列を回避するために、試合後のレストランのテーブルを十分前もって予約しておきましょう。試合後には席が確保された場所へ行くことができます。
カーディフがラグビーにこんなによい理由
カーディフは、いつでも陽気なナイトライフが楽しめる都市ですが、試合の日は特別です。ほとんどの主要スポーツアリーナは、いくらか離れた郊外にありますが、プリンシパリティスタジアムは、極めて重要なことに、シティセンターの真っ只中にあります。いろいろな意味で、シティセンターです。1999年ワールドカップを開催するために建設され、その屋根を支える4つの巨大なマストは、都市の最も目立つランドマークとなっています。シティセンターのバーやレストランは、歩いてわずか数分のところにあります。
なぜラグビー?
ラグビーはウェールズに深く浸透しています。初期バージョンのラグビーは、特に西部の田舎で、常に人気がありました。ペンブルックシャーでは、クナパン(cnapan)が近隣教区間で競われ、その目的はボールを、何としてでも、自分の教区に持ち帰ることでした。1800年代半ばにイングランドの学校でラグビーのルールが体系化されたとき、ラグビーは、田舎と産業両方の、ウェールズ労働者階級コミュニティによって熱心にプレーされました。
1881年にウェールズラグビー協会が創設され、今でも私たちの国民的スポーツとみなされています。ウェールズには300を超えるラグビークラブがあり、女子ラグビーが盛んで、約10,000人の女の子が学校でラグビーをプレーしています。男子のトップ選手は4つのウェールズラグビー地区、カーディフ・ブルー、オスプレイ、スカーレット、ドラゴンでプレーします。地区チームは、Pro14リーグでアイルランド、スコットランド、イタリア、南アフリカのトップチームと、また欧州ラグビーチャンピオンズカップや欧州ラグビーチャレンジカップで争います。
他には?
4つのウェールズ地区チームは、通常4月頃に、プリンシパリティスタジアムで年に一度のダービーを戦います。ジャッジメント・デーと呼ばれ、全4チームが参加し、2試合続けて行われます。各色のサポーターと、中立のファンは、この機会を利用して首都カーディフでラグビーをテーマとするパーティの1日を楽しみます。
まるで言い訳が必要であるかのように…