キャンプ VCへようこそ

キャンプVCは、アクション、冒険、モータースポーツ（そして他にもたくさんのアクティビティ！）を自由でかつ安全に探求したい女性、トランス女性、ノンバイナリー（どちらの性でもない）の人々のための3日間のフェスティバルです。男性優位のこれらの分野では、このような機会を見つけることは難しいのです。

これは、ユニークなイベントです。英国、さらには世界でも私たちに匹敵するものはありません。現在8年目ですが、常にウェールズに拠点を置いています。

このフェスティバルには、世界中から何百人もの人々が集まります。そして、私たちは週末に北ウェールズに集まって、驚くほど多くのアクティビティを体験します。バイクの乗り方（初心者から上級者まで）、ダートバイク（オフロードバイク）、スケートボード、ローラースケート、野外活動スキルのワークショップ、アドベンチャー・ウォーク、ワイルド・スイミング（自然の中で泳ぐ）、ホワイトウォーター・ラフティング（急流の川くだり）、マウンテンバイク、身体的および精神的健康のためのワークショップ、たくさんの作品作りや技術習得のクラス、そして自信を高めるワークショップなど、たくさんの催し物があります。そうそう、それに加えて、カラオケなどの夜のパーティもたくさんあります。

キャンプ VC での楽しみとアクティビティ

これが今日見ることのできるVCです。数え切れないほどの多様な催しが1つの場所で同時に行われています。それが私たちのVCをとてもユニークにしているのです。さらに、提供されるアクティビティは、毎年増え続けていますが、キャンプVCの雰囲気こそが、それを本当に特別なものにしているのです。安全な環境で、新しいことを探求し、初心者としてそれを試すことができる場所にいると、何か魔法のようなことが起こります。あたかも火花があちこちで飛び散るように。そして、それが「私たちらしさ」を生み出しているのです。

ウェールズは本当に特別な場所です‐人々、風景、コミュニティ。私は他のどこにも行かないでしょう。

コミュニティの成長

私は2015年にバイクに乗り始めました。当時、私はバイクに乗る他の女性をあまり知らなかったので、ロンドンで友人たちに教え始めました。インスタグラムのアカウントを作って、バイクに興味のある女性を招待したところ、同じ志を持つ女性たちからのメッセージに完全に圧倒されました。

1年後、私たちは「ベイブズ・ライド・アウト（Babes Ride Out）」というアメリカの団体と協力し、英国（南ウェールズ）で最初のイベントを開催しました。最初のイベントではバイクに焦点を当てていましたが、さまざまな技を競うスポーツやアクティビティの経歴を持つ多くの女性が集まり、「これは素晴らしい。私はスケートボーダーなので、教えることができます。」、或いは「私はクライマーです。来年のためにクライミング用の壁を用意してもらえますか？教えます！」と言ってくれました。別の人はアーティストで、絵を教えたいと言いました。私たちのコミュニティが突然確立され、ほぼ一夜にしてユニークなものに成長しました。

この草の根的なアプローチ全てが、私たちのアプローチです。有料のマーケティングや広告を一切行わないにも関わらず、毎年完売しています。私たちは口コミや、イベントに来た人々によって書かれた記事やレビューで成長してきました。一度イベントに参加した人は友人を連れてきて、その友人がまた友人を連れてくるという形です。コミュニティの根本的な部分は、毎年一貫しています。ただその輪が広がっているのです。

あなたが誰であっても、ここの雰囲気は協力的です。すべての人が楽しい時間を過ごすために来ています。この安全で解放的な環境を作るために、多くの人々が多大な努力をしているので、私たちはみんなでそれを守るために働いています。

キャンプVCでのスケートボードとヨガ

なぜウェールズなのか？

VCはもともと、私が当時住んでいたロンドンで始まりました。当時は、小さな集団（スケートボードやサイクリングなど）で集まり、スキルを学ぶというものでした。私は高級ファッションの仕事をしていたので、都市に縛られていましたが、毎週末、私と夫はマウンテンバイクやダートバイク（オフロードバイク）のためにウェールズに来ていました。これらすべての訪問を通じて、キャンプVCはウェールズで開催すべきだと確信しました。私は人々に、この美しい国を見て、私と同じ体験をするために、この国を訪れるように勧めたいと思ったのです。

私が愛するウェールズの魅力は、その緑豊かで広大なところです。それはとても野性的で自由で、おおらかな感覚があります。車でウェールズに入る瞬間、私はいつも鳥肌が立ちます。キャンプVCは現在、ランゴスレンにあるマーティン・サンズ氏が運営する素晴らしいマウンテンバイクの施設「ワン・ジャイアント・リープ（One Giant Leap）」で開催されています。彼は農場を経営する傍ら、世界クラスのダウン・ヒル・トラック（マウンテンバイクの競走路）も運営しています。彼の妻ベッキーさんは以前ローラーゲームで競技していました。私たちが彼らに会ったとき、彼らはキャンプVCの趣旨を完全に理解してくれました。また、スランゴスレンはエクストリーム・スポーツ（過激な技を競うスポーツ）文化でも有名です。そこでは、本当に多くの熱狂的な事象が起きていて、地元地域の人々によって運営される新しい魅力的なビジネスもあります。人々は皆、本当に素敵な人たちばかりです。

キャンプ VC でのバイク、溶接、スパーリング

物事をこれまでとは違う方法で行う場所として、ウェールズとキャンプVCは完璧な組み合わせです。コミュニティのための場所です。

ウェールズでは、手つかずの美しい自然を感じられます。私たちはこのイベントを通して、ここにいる間に、あなたには大切にして守るべきものがあるという感覚を持つように、勇気づけています。先日、初回からの参加者の一人と話していたら、彼女は「私たちは楽しい時間を過ごしました。だから、ゴミを片付けてから帰ります！」と言ってくれました。私が言いたいのはそういうことなのです。私たちのコミュニティは、この場所を大切に思っています。

よく、「イベントをロンドンに近い場所に移せば、もっと多くの人が参加するでしょう。」と言われます。しかし、大事なのは体験なのです。ここに来ること自体が、本当の冒険のように感じられます。それが重要であり、この場所でイベントを開催することが特別なことなのです。

キャンプVCに来る人々は、英国全土から、そしてさらに遠くからもやってきます。これまでに、韓国、アメリカ、オーストラリア、ヨーロッパからの訪問者を迎えました。VCを訪れた後、多くの人々は、自分の好きなタイミングでウェールズを再訪します。まるで、私たちが彼らのためにウェールズへの扉を開き、彼らは私たちが見ている魔法を目にするような感覚です。中毒性があります。

これについては私の個人的な経験から話しますが、数年前に私と家族はついに自分たちで行動を起こすことを決意しました。私たちは北ウェールズの小さな土地を購入しました。そこは、田舎や自然を楽しむ素晴らしい機会を与えてくれました。息子のスタンリーは6歳で、すでにバイクやマウンテンバイクに乗っていて、レースにも参加しています。毎日、田舎の真ん中で目覚めるのは、素晴らしいことです。仕事を終えてすぐに、マウンテンバイクに乗ることができるのは、本当にありがたいことです。

未来を見据えて

今、世界では、重大な出来事がたくさん起きています。キャンプVCはそれに対する解毒剤のようなものです。参加者の中には、キャンプVCは「自身の人生の休暇みたいなものだ。」と言ってくれる人もいます。

キャンプVCでアウトドアを楽しむ

アクション、冒険、そしてバイクの世界には、女性、トランス女性、ノンバイナリー（どちらの性でもない）の人々が足りていません。私たちは最近、自分たちの持つ影響力についてよく考えています。世界はもっと、このような人々が、自由に探求することで何が可能なのかを理解し、転倒しても安全であることを知り、そして最後には大丈夫だと確信できるようになる必要があります。

私たちは、より多くの女性がこれらすべての新しくてわくわくするようなことに挑戦し、彼女たちの世界が広がるよう支援するためにここにいます。今年、女子ラグビーから発表された統計によると、今日の英国の10代の少女の55％が「スポーツで活躍する女性を見ていると、自分も何かできるような気がする。」と考えていることが示されました。これは私たちが、スポーツの道に進んでいるすべての少女、女性、トランス女性、ノンバイナリーの人々に100％感じてもらいたい気持ちです。

VCで私たちが行っている活動は、人々に自信を与えます。そして、その自信を自分の人生にどのようにでも活かすことができます。スポーツを続けることもできますし、ダートバイクに乗った後は、週末の素晴らしい気分をただただ味わい、家に帰り、最後にはずっと望んでいた昇給を申し出ることだってできます。

世界は厳しいものですが、キャンプVCの後、私たちのコミュニティの人々は「何でもできる」という気持ちを持って帰ります。私は、キャンプVCは女性たちに希望とたくさんのエネルギーを与えていると思います