ウェールズの元国際ラグビー選手サム・ウォーバートンが、ウェールズが唯一無二の場所で彼の心を盗んだと説明する理由を知りましょう。

ウェールズは唯一無二の場所です

ここに住んでいるとつい、どんな場所にも簡単にアクセスできることを当たり前に感じてしまいます。幸運にも私は世界中の美しい国々を旅してきましたが、故郷と感じられる場所は他のどこにもありませんでした。

ブレコン・ビーコンズ国立公園まで車で1時間で行けるところも気に入っていますし、冬にペン・イ・ヴァンに散策に行くのも大好きです。カーディフの天気は比較的穏やかですが、ブレコンに着くと澄み切った空気と雪に囲まれた、まるで冬のワンダーランドのようになります。それはとても美しい光景です。

私のお気に入りの場所のいくつかは西ウェールズにあります。ガウアーとペンブルックシャーへの週末旅行が大好きですし、そこへ行く度に、その美しさに衝撃を受けます。ウェールズには最高に素晴らしい海岸線がいくつもあり、その全てが、私が住んでいる場所から車で2時間以内の場所にあります。私たちは本当に恵まれています!

年を取って経験が増えるほど、ウェールズは私にとってより特別な場所になるでのす。

ブレコン・ビーコンズ国立公園の雪景色ペン・イ・ヴァンとコーン・ディ、ポウィス
トア・ベイ、スウォンジーのガウアー半島ペンマイン近くのビーチ、オックスウィッチの風景
ブレコン・ビーコンズ国立公園の雪景色ペン・イ・ヴァンとコーン・ディ、ポウィスとトア・ベイ、スウォンジーのガウアー半島ペンマイン近くのオックスウィッチの風景

世界クラスのスタジアム

プリンシパリティ・スタジアムについて、私がどのように感じているのかを言葉で言い表すのは本当に難しいことです。そのドアを通り抜けるときはいつも、深い感情が込み上げてくるのです。

ラグビーファンとして、私はスタジアムで観戦することを夢見ていましたが、その後幸運にも、7万5千人のファンの前でプレイヤーとしてその場所に立つという経験ができました。

更衣室で感じる気持ちとピッチで感じる気持ちは完全に対象的です。

プリンシパリティ・スタジアムにいるサム・ウォーバートン
カーディフのプリンシパリティ・スタジアムのピッチに向かって歩いていく

例えて言うなら、ピッチは大きな窯です。騒音やバズ、電気そして感情をぐつぐつ煮込んでいます。雰囲気の面では世界最高のスタジアムでしょう。観客の歓声、湧き上がる熱気、そして3層の観客席を見上げると、それはもう夢のようです。

更衣室の様子は全く違っていて、それらの全てから遮断されています。何も聞こえませんし、いつも少し奇妙に感じます。ところが、トンネルから出るとすぐに唸るような音が聞こえてきます。両開きのドアが開き、まるで熱いオーブンの中に突入するような感覚です。ぞくぞくします。

プリンシパリティ・スタジアムのウェールズ選手更衣室にいるサム・ウォーバートン
試合のためにピッチに向かって歩く2つのラグビーチーム
プリンシパリティ・スタジアム、カーディフ、南ウェールズ

ウェールズがプレーをする時、ウェールズの鼓動を感じます。全てのファンがチームの背後にいます

プリンシパリティ・スタジアムが世界最高のスタジアムの1つであることは間違いありません。屋根が閉まっているときは、ヨーロッパで最大の屋内アリーナになります。それはアウェイのチームにとってはかなりのプレッシャーでしょう、断言できます!

とは言うものの、スタジアムに行ったことのあるアウェイ・チームのプレイヤーは皆、それが彼らにとって最高の経験の1つであると言います。

どこに在るかも大事です。スタジアムからカーディフのナイトライフ、バーやレストランに出かけることが出来、鉄道駅は目の前にあります。

私にとってはこれ以上にないほど便利です。私はカーディフで育ったので、全てが手の届く範囲にあるというのは私にとっては非常に大きな意味があります。

ラグビーは今の私という人間の大部分を作ってくれました。そして、私の素晴らしい経験の多くはこのスタジアムで始まりました。とてもラッキーだと思っています。

ウェールズは私の心と共にあります

ウェールズを旅するのが大好きですが、とりわけ犬を連れて地元のコエド・ア・ウェナストを散歩することがとても好きです。そこはカーディフ市内中心部からわずか4マイルの場所にありますが、まるで別世界のように感じられます。

私はそこに行くと落ち着くことができるのです。自分の考えに向き合いって反省や考察をしたり、ただリラックスしたりする時間を過ごす事ができる、私のプライベートな場所です。プレイヤーだった頃は、ラグビー一筋でした。

コエド・ア・ウェナストを散歩している時、森からカーディフを見下ろす事ができるのも気に入っています。スタジアムのくっきりとした輪郭が見えますが、それは見事で、私の大好きなもの両方のいいとこ取りをしているようです。

私はウェールズ人であることを非常に誇りに思っており、私を知っているほとんどの人はそのことを知っているでしょう。

私はこれらの場所をいつも心に抱いています。世界中を旅してきましたが、ウェールズは常に私の心と共にあります。私にとってウェールズはこれからもずっと、故郷であり続けるでしょう。

コエド・ア・ウェナストでのサム・ウォーバートン
木の葉越しに見える、森で犬を散歩させているサム・ウォーバートン
カーディフ近郊のコエド・ア・ウェナスト、南ウェールズ

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