ウェールズの至宝
デイム・シャーリー・バッシー(Dame Shirley Bassey)
カーディフのタイガー・ベイでナイジェリア人の父とイングランド人の母の間に生まれたバッシーは、ジェームズ・ボンドの映画のテーマ曲の中でも最も代表的な3曲を歌いました。「ゴールドフィンガー(1964年)」、「ダイヤモンドは永遠に(1971年)」、そして 「ムーンレイカー (1979年)」です。
現在80代半ばの彼女のアルバムは、7年連続で英国のチャート入りを果たしています。シャール女王万歳!
サー・アンソニー・ホプキンス(Sir Anthony Hopkins)
「羊たちの沈黙」での連続殺人犯ハンニバル・レクター博士役の名演技が評価され、1992年に最初のオスカーを受賞しました。2度目のオスカー受賞は彼が83歳の時で、映画「ファーザー」の中の演技で主演男優賞を受賞しました。俳優のリチャード・バートンとマイケル・シーンも彼と同郷のポート・タルボット出身です。
キャサリン・ゼタ・ジョーンズ(Catherine Zeta-Jones)
スウォンジー生まれの女優キャサリンは、ミュージカル「シカゴ」でのパフォーマンスで2003年にオスカーを受賞し、2010年にはブロードウェイのミュージカル「リトル・ナイト・ミュージック」でのパフォーマンスでトニー賞を受賞しました。彼女は夫であるマイケル・ダグラスと共にハリウッドの有力なカップルとして知られています。ちなみに、「ゼタ」は彼女の曽祖父が航海した船の名前です。
ガレス・ベイル(Gareth Bale)
2013年にレアル・マドリードと契約した時、彼は世界で最も高価なサッカー選手となりましたが、ベールはこのスペインの巨大なチームと大荒れの関係にあります。ありがたいことに、彼はウェールズ代表チームでゴールを決め続けており、ウェールズがUEFAユーロ選手権の出場権を獲得するのに貢献しています。
サー・トム・ジョーンズ OBE(Sir Tom Jones OBE)
‘ジョーンズ・ザ・ヴォイス’は、81歳で41枚目のスタジオ・アルバム「サラウンデッド・バイ・タイム」をリリースしました。ポンティプリッドの炭鉱夫の息子であるジョーンズは、1965年に「イッツ・ノット・アンユージュアル」で最初にチャートに登場して以来、R&Bからゴスペルまで、複数の音楽ジャンルを探求してきました。音楽界のレジェンドであるトム・ジョーンズ は、世界中で1億枚以上のレコードを売上げ、現在はテレビ番組「ザ・ヴォイス」の審査員を務めています。
ウェールズの俳優
タロン・エジャトン(Taron Egerton)
ゴールデングローブ賞を受賞したタロン(彼の名前はウェールズ語で「雷」を意味します)は、日当たりの良いアベリストウィス出身で、映画「ロケットマン(2019年)」でエルトン・ジョンを演じていた時も、映画「シング(2021年)」でゴリラのジョニーを演じていた時も、ビーチを散歩するために帰るほどウェールズの自宅が大好きです。
ルース・ジョーンズMBE(Ruth Jones MBE)
ブリッジエンド生まれのルース・ジョーンズは、大人気のBBCのシットコム「ギャビン&ステイシー(Gavin & Stacey)」の共同脚本家兼出演者として最もよく知られています。それ以来、彼女はコメディーのパフォーマンスと執筆でノミネートされ、数え切れないほどの賞を受賞し、2014年にはエンターテインメントへの功績でMBE勲章を授与されました。
マイケル・シーン(Michael Sheen)
もう1人の誇り高きポート・タルボット出身の俳優であるマイケル・シーンは、長年に渡りその才能で舞台とスクリーンを飾っています。主な出演映画作品として「フロスト/ニクソン(2008年)」と「クイーン(2006年)」があります。
ルーク・エヴァンズ(Luke Evans)
ウェールズの俳優で歌手のルーク・エヴァンズは、ディズニーの実写映画「美女と野獣(2017年)」のガストン役で有名ですが、映画「ホビット」シリーズ(2012年-2014年)や、「ワイルド・スピード」シリーズ(2013年-2017年)、そして「ガール・オン・ザ・トレイン(2016年)」にも出演しています。
リチャード・バートンCBE 1925年-1984年(Richard Burton CBE)
ポート・タルボット出身のもう1人の俳優に、数ある賞を受賞した舞台俳優であり映画俳優のリチャード・バートンがいます。彼と彼の2度目の妻であるエリザベス・テイラーの公な関係は、何度も新聞の見出しを飾りました。彼は舞台でクラシック作品を演じていましたが、「バージニア・ウルフなんかこわくない(1966年)」や「1984(1984年)」などのクラシックな映画作品にも出演しています。
ウェールズのスポーツ選手
ゲラント・トーマス MBE サイクリング(Geraint Thomas MBE, cycling)
ツール・ド・フランス(2018年)で優勝した初のウェールズ人であり、2度も金メダリストになった彼は、チーム・スカイ、ウェールズ、そして英国のために走っています。
イアン・ラッシュ MBE サッカー(Ian Rush MBE)
2度のリバプールFC所属期間中の試合で合計346ゴールを決め、リバプールFCの最多得点選手となりました。
リン・‘ザ・リープ’・デイビーズ CBE 走り幅跳び(Lynn 'the Leap' Davies CBE)
1964年夏季オリンピックの金メダリストであり、オリンピック陸上競技個人で金メダルを獲得した唯一のウェールズのアスリートです。
ガレス・エドワーズ CBE ラグビー(Gareth Edwards CBE)
ウェールズ代表として50キャップに到達した最初のウェールズの選手です。彼が30歳になる前にウェールズが達成した3回のグランド・スラムには、3回とも選手として出場しました。
シェーン・ウィリアムス MBE ラグビー(Shane Williams MBE)
ウェールズのラグビー・ユニオンの記録的なトライのスコアラーであり、世界をリードするラグビー・ユニオンのテスト・トライ・スコアラーの1人です。
バロネス・タニ・グレイ・トンプソン DBE DL 車いす陸上(Baroness Tanni Grey-Thompson DBE, DL)
世界で最も成功したパラリンピック選手の1人で、1988年から2004年の間に16個のパラリンピック・メダルを獲得しました。
コリン・ジャクソン CBE 110メートルハードル(Colin Jackson CBE)
13年もの間世界記録保持者であった彼は、世界チャンピオン、ヨーロッパチャンピオン、そしてコモンウェルスチャンピオンになりました。
ジョー・カルザゲ CBE ボクシング(Joe Calzaghe CBE)
現在は引退しているカルザゲは、46回のプロボクシングの試合を無敗で制し、10年以上に渡って世界チャンピオンとして活躍した史上最高の英国のボクサーとして広く知られています。
イアン・ウーズナム OBE ゴルフ(Ian Woosnam OBE)
45以上の世界的なトーナメントでの勝利を含め、プロゴルフトーナメントで他のどの英国のゴルファーよりも多くの勝利を収めました。
マーク・ウィリアムズ MBE スヌーカー(Mark Williams MBE)
世界選手権で3回優勝し、2002年から2003年にかけて最も権威のある3つのスヌーカートーナメントで優勝したトリプルクラウン達成者です。
デイヴィッド・ロバーツ CBE 水泳(David Roberts CBE)
11回のパラリンピックで金メダリストになり、英国のこれまでで最も成功したパラリンピック選手の1人として評価されています。
ジェイド・ジョーンズ MBE テコンドー(Jade Jones MBE)
2度のオリンピック(2012年と2018年)で金メダリストになりました。
ウェールズのミュージシャンとバンド
ボニー・タイラー(Bonnie Tyler)
30年以上に渡って世界一のヒットを出したハスキーな声の女性歌手です。「イッツ・ア・ハートエイク」、「トータル・エクリプス・オブ・ザ・ハート」、そして「ホールディング・アウト・フォー・ア・ヒーロー」は、チャート史上最も売れている曲の一部であり、カラオケの定番となっています。
ブリン・テルヴェル(Bryn Terfel)
ヨーロッパとアメリカの国立コンサートホールで歌った経験のある実力派のバス・バリトンのオペラ歌手です。彼はフィガロやドン・ジョヴァンニ、スウィーニー・トッドのパフォーマンスで最もよく知られています。(注:日本ではブリン・ターフェルと呼ばれる事も多い。ウェールズ語の発音ではテルヴェルと読む。)
カタトニア (Catatonia)
「モルダー&スカリー」や「ロード・レイジ」などのヒット曲を生み出したポップ・ロック・バンドです。リード・シンガーのケリス・マシューズは、現在はソロでのキャリアも成功させています。
シャルロット・チャーチ(Charlotte Maria Church)
2000年代初頭に世界中で1000万枚以上のレコードを売り上げた、ソプラノ歌手でポップ・シンガーです。現在は、ドキュメンタリーや政治的な問題の提示に力を入れています。
ダフィー(Duffy)
シングル「マーシー」とアルバム「ロックフェリー」が2008年に世界で1位となり、2009年には3つのブリット・アワードを受賞したブルース・ポップ・シンガーです。
アイヴァー・ノヴェロ 1893年 - 1951年(Ivor Novello)
演技、作詞作曲、そして歌の才能に溢れた英国の20世紀で最も人気のあったエンターテイナーの1人です。優れた国際的な音楽家に贈られるアイヴァー・ノヴェロ賞は、彼の名声の下に1955年に創設されました。
キャサリン・ジェンキンス(Katherine Jenkins)
ウェールズで最も有名なメゾソプラノのオペラ歌手で、世界中でヒットしたアルバムを10枚以上リリースしています。彼女は、アメリカのダンス番組「ダンシング・ウィズ・ザ・スターズ」に出演し、準優勝しました。
マニック・ストリート・プリーチャーズ(Manic Street Preachers)
ウェールズで当時一番売れていたオルタナティブ・ロックバンドで、数々の賞を獲得し、シングルの1つは世界で1位になりました。彼らは今でもツアーを行い、新しい楽曲をリリースしています。最新の楽曲は2018年にリリースされた彼らの13枚目のアルバムです。
ステレオフォニックス(Stereophonics)
かすれ声のケリー・ジョーンズ率いるこのロック・バンドは、「ダコタ」、「ハンドバッグス・アンド・グラッドラグス」、そして「メイビー・トゥモロー」など世界中でナンバーワンとなったシングルがあります。
ウェールズのデザイナーとアーティスト
ローラ・アシュレイ 1925年 - 1985年(Laura Ashley)
パターンとシンプル・エレガンスを愛したマーサー・ティドビル出身のファッションデザイナーです。彼女は現在でも世界中にショップを構える家具と衣料品のブランドを立ち上げました。
ジュリアン・マクドナルド OBE(Julien Macdonald)
キヴァスファ生まれのファッションデザイナーで、自身のファッションブランドを展開しています。シャネルとジバンシィで働いた経験もあります。彼はまた、テレビ番組「ブリテンズ・ネクスト・トップ・モデル」の司会者でもあります。
デイビッド・エマニュエル(David Emanuel)
イヴァナ・トランプ、マドンナ、そしてデイム・エリザベス・テイラーなどの有名人の舞台セットやコスチューム、衣装のデザイナーです。彼の最も有名な作品は、ウェールズ公妃のダイアナのウェディングドレスです。
ロス・ラブグローブ(Ross Lovegrove)
最先端のテクノロジーを駆使してオーガニックでミニマリストなデザインを作成し、数々の賞を受賞している建築家、工業デザイナー、そしてアーティストです。彼の作品は、ニューヨーク、パリ、日本、ロンドンなどで展示されています。
サー・ジョン・‘カフィン’ ・ウィリアムズ 1918年 - 2006年(Sir John ‘Kyffin’ Williams)
20世紀を代表する芸術家の1人で、彼の風景画はウェールズの田園風景にインスパイアされています。
リチャード・ウィルソン 1714年 - 1782年(Richard Wilson)
風景画に焦点を当てた英国で最初のアーティストで、ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツの創設メンバーでもあります。
ジョン・ギブソン RA 1790年 - 1866年(John Gibson RA)
記念碑と肖像彫刻の新古典主義の彫刻家であり、彼の時代に最も成功した英国の彫刻家の1人です。